金融庁は、過剰な貸付が問題になっている銀行カードローンに対し、9月にも特別調査を実施する方式であることが昨日の新聞で報じられていました。銀行カードローンの貸付残高はこの5年で1.7倍に膨れ上がり、消費者金融の貸付残高をすでに超えています。
総量規制などこれまでは消費者金融をはじめとする貸金業者に厳しい規制をかけていた金融庁は、銀行カードローンに対しても同様の規制をかけるのは確実です。属性の低い方は、借入する予定がなくても念のために今のうちに銀行カードローンと契約していた方がいいかもしれません。
銀行カードローンに対して厳しい規制が始まると、カードローン難民が出るかもしれません。特に専業主婦の方は現在銀行カードローンのみ利用できますが、そのうち総量規制が適用されて利用できなくなるかもしれないのです。そうなると配偶者貸付制度を実施する金融機関のみで利用できることになります。
配偶者貸付制度とは、専業主婦と配偶者の年収合わせて年収の3分の1まで借りられるものです。現在配偶者貸付制度は大手の消費者金融では全く行われておらず、銀行カードローンでも行われないでしょう。ですから結局専業主婦の方は、配偶者貸付制度を行う中小の消費者金融からしか借りられなくなるのが予想されるのです。