絶えず申込み数が多い大手消費者金融とは異なり、中小消費者金融では新規申し込みに対してギリギリまで独自審査を行なって貸付有無を決めなければなりません。新規利用者獲得のためにかけられる経費は限られているので、申込み希望者に対して多少のリスクがあったとしても、返済能力が十分にあれば審査を通すことが出来ます。
貸金業法で規定される総量規制は必ず遵守しなければなりませんが、少なくとも総量規制に抵触しない範囲内の貸付については中小消費者金融の独自裁量で貸付が可能です。
中小消費者金融の経営環境は楽観視出来る状況ではなく、利息制限法で定められた上限金利が引き下げられているので、審査を慎重に行なう会社が出ても不思議ではありません。貸し倒れ数が増えた状況では、新規貸付審査を厳しくし、店舗拡大などの要因があれば攻めの審査を行なうこともあるでしょう。
大手消費者金融ではリスク管理の観点から、スコアリング審査により一律で足切りを行なう方法が一般的ですが、中小消費者金融で同じことを行なっていては、貸付残高の現象が続いてしまいます。ギリギリの審査を続けながらも、過去の貸付と回収実績から独自の審査基準を設けて人の目を介した審査を地道に行なっているわけです。